FOR ARCHITECTURE建築用途

エポソフトグラウト1成分形弾性エポキシ注入剤

1成分形弾性エポキシ注入剤 エポソフトグラウト

基材/1成分形 弾性エポキシ樹脂
主用途/外壁(コンクリート・モルタル・タイル・レンガ等)のひび割れ補修

特徴

1. エポソフトグラウトは弾性に富み、漏水原因の可能性のあるひび割れに、追従性と密着力に優れています。
また2次劣化の発生がありません。
2. エポソフトグラウトは、ノンプライマーでひび割れ内部の湿気にも接着性が良好です。
3. DS工法のひび割れ注入の作業性は他工法に比較して、工程が短縮されています。
4. DS工法は、手間のかかるUカット、Vカット作業が不用です。
5. エポソフトグラウトは1成分の為、計量・混練りの必要がなく、作業性が良好です。
6. エボソフトグラウトは、防水性・遮塩性・耐アルカリ性に優れています。
7. エポソフトグラウトはエポキシ樹脂特有の臭いがありません。
8. 一般のエポキシ樹脂と異なり皮膚がカブれることが殆んどなく、低毒性です。

性状及び性能

エポソフトグラウト
DS-M
エポソフトグラウト
DS-L
備考
外観 ホワイト、グレー
ペースト状
ホワイト、グレー
ペースト状
比重 1.4 1.4 JIS K 7112
不揮発分(%) 100 100 JIS K 6833
粘度(PS/20℃) 1,200~1,500 700~800 JIS K 6833
(BH型回転粘度計 10rpm)
指触乾燥時間(Hr) 2 2 JIS A 5758
(20℃ 60% RH)
引張強さ(kgf/cm2 10~15 10~15 JIS A 5758
(20℃ 60% RH)
伸び(%) 100~200 100~200
硬さ(JIS) 50 60
コンクリート接着引張強さ(kgf/cm²) 14.5~18.4 15.3~17.4 建研式接着力試験

硬化時間と温度/湿度

硬化速度(時間)
膜厚(mm) \ 温度/湿度 5℃/60% RH 20℃/60% RH 35℃/60% RH
0.7 24 12 8
1.0 35 16 12
2.0 68 33 22
3.0 97 48 32
4.0 123 62 40
5.0 144 72 48

荷姿・カラー

商品名 カラー 荷姿 用途
エポソフトグラウト DS-M グレー、ホワイト 320ml×10本/ケース 0.8mm~2.5mmクラック
エポソフトグラウト DS-L グレー、ホワイト 320ml×10本/ケース 0.8mm以内クラック

※上記2品種カートリッジ10本入れ/1ケースにそれぞれ(DS-M、DS-L)下記内容先端DSキット部品が入ります。

DSキット部品名 数量
シリコーンチップ センター
シリコーンチップ コーナー
10ヶ
2ヶ
ユーホー台座
ユーホー パッキンセンター
ユーホー パッキンコーナー
1ヶ
5ヶ
2ヶ
クリーンバー 5ヶ

※上記部品の他DSキットとして丸型台座、丸型パッキン、自在パッキンがオプションとして用意されています。

注入施工手順


(1)亀裂内部の高圧洗浄

(2)亀裂深さの測定

(3)亀裂幅の測

(4)エポソフトグラウトの注入作業

(5)仕上げ

エポソフトグラウト注入施工手順(モルタル・コンクリートのひび割れ)

施工に必要な材料、機器、DSセット

1. 材料
1-1 エポソフトグラウト DS-L
1-2 エポソフトグラウト DS-M

2. 機器
2-1 DSエアーガン調圧器セット
2-2 DS亀裂逆止弁付高圧洗浄セット
2-3 DSエアーホースリール
2-4 DS洗浄ホースリール
2-5 DSインバースセット
2-6 DS亀裂計測セット
2-7 DSグラウト25φキットセット

3. DSセット
3-1 DSカートリッヂ
3-2 DSキットセット
(1) ユーホー台座
(2) ユーホーパッキンセンター
(3) ユーホーパッキンコーナー
(4) シリコーンチップセンター
(5) シリコーンチップコーナー
(6) クリーンバー

※ 機器類については予告なく仕様変更することがありますのでご諒承願います。

工事仕様説明

1. 一般事項
1. 本仕様書は、鉄筋コンクリート等壁面に発生した亀裂に主に防水対策を目的としてエポキシ樹脂(エポソフトグラウト)を注入する工事に適用する。
2. エポキシ樹脂の注入はダイレクトシール工法によることとし、注入には工法会で定めた材料(エポソフトグラウト)及び機器を使用する。
3. 本工法を適用する亀裂幅は0.05mm~2.5mmの範囲とし、注入作業中の許容温度の範囲は、5℃~35℃とする。
4. 注入材料は製造メーカーで社内検査に合格し、エポソフト注入の表示のあるもので有効使用期間に適合しているものを使用する。なお品質を確認するため現場搬入の樹脂については希望により品質試験成績表を提出する。
5. DSセットのカートリッヂの容量は320mlとし使用量の算出は〔亀裂幅(cm)×亀裂深さ(cm)×比重(1.4)×100〕=g/mとなる。
6. エポキシ樹脂(エポソフトグラウト)の注入適圧の設定方法は以下の通りである。
外気温度の高低により樹脂の粘度が変動することがある為まず任意の先端DSキットを設置し、目安圧力に設定して亀裂に樹脂注入を施し、次に樹脂が亀裂周辺にはみださない状態に圧力調整を行う。
7. 注入作業では注入亀裂毎に亀裂番号、日時、壁厚、亀裂長さ、亀裂幅、亀裂深さ、注入ピッチ、注入者名等を掲示しDSセットによる注入状況、注入完了状況等を希望によりカラーフィルムで全景撮影し、アルバムに編集して提出する。

2. エポソフトグラウト注入、施工

1. 注入の原則
1-1 樹脂注入は亀裂内部に高圧洗浄を施した部位に行う事とする。
1-2 エポキシ樹脂(エポソフトグラウト)を亀裂に深く注入(15mm~30mm)される場合は、先端DSキットをユーポパッキン及び丸型パッキンを使用する。但し、施工に当たり事前に工事担当者との打合せを行う。
1-3 樹脂注入は屋外側から室内側に向けて行う事とする。
1-4 樹脂注入はコンクリートの含水率12%未満の状態で行う事とする

1. 注入の作業

2-1 施工手順
エポキシ樹脂注入作業の標準的なフローに準じて実施する。

1.事前調査
2.加工方法の打合せ
3.亀裂内部の高圧洗浄
4.亀裂幅及び深さの測定
5.エポキシ樹脂(エポソフトクラウド)の注入作業
6.仕上げ
7.注入作業完了

2-2 施工方法

(1)事前調査
建築物の履歴、建築物の外観考察、周辺の環境等を勘案して亀裂の挙動状況、亀裂劣化状態を調査する。 (2) 施工方法の打合せ
事前調査の報告書に基づき工事担当者との具体的注入方法の打合せを行う。 (3) 亀裂内部の高圧洗浄
亀裂内部の異物、ほこり等をDS亀裂高圧洗浄セットで高圧洗浄を行う。その場合の有効洗浄深さは、約30mmである。

(a) DS亀裂高圧洗浄セット
(イ)DS亀裂幅スケール
(ロ)DS亀裂深さ計測ワイヤー

(4) 亀裂幅及び深さの測定
高圧洗浄により明確になった亀裂の測定をDS亀裂計測セットで行う。

(a) DS計測セット
(イ)DS亀裂幅スケール
(ロ)DS亀裂深さ計測ワイヤー

(5) エポキシ樹脂(エポソフトグラウト)の注入作業

(a) 亀裂条件による先端DSキットの選定と目安圧力は以下の通りである。
(イ) エポソフトグラウト DS-L

↓幅mm\深さmm→ 15未満 15以上
0.8未満 シリコーンチップ ユーホーパッキン
丸型パッキン
目安圧力kg/cm2 0.5~2.5 3~5

(ロ) エポソフトグラウト DS-M

↓幅mm\深さmm→ 15未満 15以上
0.8未満 シリコーンチップ ユーホーパッキン
丸型パッキン
目安圧力kg/cm2 3~4 6~8

(b) DSエアーガンにエポソフトグラウトカートリッジのエンドシールを破り装着し調圧器も装着する。

(c) カートリッジの先端シール部をクリーンバーで防湿膜を破り任意の先端DSキットを装置する。

(d) 各先端DSキットによる作業方法は次の通りである。
(イ)シリコーンチップセンターによる作業方法
亀裂に対し垂直に軽く押しつけその状態でガンレバーを引き、樹脂がシリコーンチップセンター前後より僅かににじみ出るタイミングで亀裂の流れ方向に滑り移動させながら連続注入を行う。
(ロ)シリコーンチップコーナーによる作業方法
コンクリートの入隅の亀裂に対し45゜の角度で軽く押しつけ、その状態でガンレバーを引き、樹脂がシリコーンチップコーナー前後より僅かに、にじみ出るタイミングでガンレバーを解き単発的に亀裂の流れ方向に順次移動注入を行う。
(ハ)ユーホーパッキンセンターによる作業方法
亀裂に沿ってパッキンセンターを垂直に押しつけ、約10mm程度圧縮した状態でガンレバーを引き、パッキンコーナー前後より樹脂が僅かに、にじみ出るタイミングでガンレバーを解き、単発的に亀裂の流れ方向に順次移動注入を行う。
(ニ)ユーホーパッキンコーナーによる作業方法
コンクリートの入隅の亀裂に、(ハ)と同様の作業方法で行う。
(ホ)丸型パッキンによる作業方法
コンクリートの亀裂周辺に凹凸の落差がある場合、(ハ)と同様の作業方法で行う。
(ヘ)丸型パッキンによる作業方法
コンクリートの亀裂周辺に障害物等があり正面位置からの注入作業が困難である場合パッキン先端部を斜めにカットし、斜角位置より、(ハ)と同様の作業方法で行う。

(6) 仕上げ
(a) 樹脂注入作業後、亀裂周辺にはみだした樹脂をウエス(溶剤等の使用も可)で丁寧にふきとる。
(b) (a)の仕上げ状態が周辺と調和しない場合は必要に応じ、工事担当者と打合せの上、周辺となじみよく仕上げを行う。

充填状着の確認

1. 注入作業終了後、目視にて充填されている事を確認する。
2.充填不足の部分が発見された場合には、再注入する。
3.工事担当者と打合せの上、コアサンプリングにより充填状況の確認をする。
4.コアの採取跡は躯体コンクリート以上の強度の無収縮モルタルを充填して平滑に仕上げる。

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